キネマ屋

日々の記録、趣味にまつわる思いを書き綴りたいと思います。

1話ごとの楽しみ。ガンダム!

見始めた『機動戦士ガンダム』!
 
テレビ放送版、、、今まで劇場版で済ましていた自分。
 
今見直す機会を持ったことに幸せを感じます。
 
多くの名エピソードが劇場版には入りきらずカットされている。
こんなエピソードもあったのかと。
 
名作は時間を飛び越えて胸に刺さる。
 
作画は荒れ放題、よくキャラクターの色間違いが頻出する。ただ、そんなことはどうでもいいくらい、ドラマが話を盛り上げる。
 
しかし、突然くるガンダムのグチャっとした作画でたまに笑います。
 
物語開始から見ていて感じるのは、シャアの人物像が固まっていたイメージ像と違うこと。クール、完璧な男、的な。
 
結構冒頭から、連邦の新兵器に対してヒヤヒヤする描写が多い。よく汗をかいて、ミスもする。
 
監督自身、シャアは完璧な人物ではなく、泥臭い一面もあって。ただ綺麗な美形ではない、と言ってました。ガンダム30周年の名古屋のイベントにて。
 
 
ホワイトベースの地球降下後。
多くのエピソードが劇場版ではカットされている。
 
ガルマの敵討ちに乗り出す、恋人イセリナ
 
ガルマを亡きものにしたモビルスーツガンダムを恨み攻撃空母ガウで特攻をかけるも不時着し、最後は銃を構えてアムロと対峙する。そして、アムロ「ガルマ様の仇」と絶叫する。
 
アムロに聞こえる位置関係と考えると、絶叫に近いと推測。
 
その後、力つき、アムロの目の前でガウから落下死する。。
 
それをアムロはただ見つめる。音もなく、崩れるように地面に激突するイセリナ。。。
 
なんてドラマを子供が見る時間帯アニメでやっていたのか。
スポンサーからすればまごうことなき子供アニメを依頼していたのですが。ドラマを忍ばせている。
 
その後、イセリナを埋葬するアムロたち。
これをきっかけにトラウマが加速するアムロ
 
 
そんなあとに訪れるエピソードが第14話「時間よ,止まれ」
 
これは傑作です。ジオン軍の兵士たち、アムロと同じ年頃の男たち数名が主役。
 
補給も少ないこのジオン兵たちが、ホワイトベースガンダムを撃破しようと作戦をだし、生身の体でガンダムに立ち向かうというあらすじ。
 

f:id:kinema-ya:20210228165514j:plain

作戦を企てるジオン兵のリーダー。目が完全にやばい。
 
しかも、驚いたのが、補給さえしっかりとされていて高性能なリモコン爆弾さえあればあっさりとガンダムパイロットであるアムロさえも亡きものにできていたからです。
 
ガンダムが単独で出撃してきたことを認めると、ジオン兵たちは一人乗りのヘリコプターのような兵器にまたがり襲いかかる。
 
アムロは、生身むき出しのジオン兵たちを見るとイセリナのこともあって攻撃をためらう。
 
それでも、盾を振り回し必死に抵抗するが、小回りのきくジオン兵たち接近されガンダムに爆弾を設置されてしまう。
 
作戦を完了したそのジオン兵たちはガンダムから離れ、時限爆弾の作動を待ちながら見物する。
少年たちが今か今かと笑いながらゲーム感覚で観戦するのは、まさに生の人間。
 
爆弾に気がついたアムロがいつ作動するか分からない爆弾を必死に取り外し作業にかかる。
しかも犠牲者を最小にするため、1人きりで。
 
遠くから眺めるジオン兵も、取り外し作業が間に合うのかと作業にかかるアムロを勇気のある奴だと認めながら観戦を続ける。補給も行き届いて仕掛けたものがリモコン爆弾なら今頃倒せていたのにと談笑しつつ。
 
結果的に取り外し作業も成功、被害の出ない場所で爆弾の爆発が上がり、
落ち着くホワイトベースの面々。
 
ここでまさかの行動。
あのジオン兵たちが民間人を装って休憩するアムロたちに車で近づいてくる。
 
勇気ある行動をとったアムロを認め、去っていく。。。
敵も本気で戦っていることを感じジオン兵の少年たちも次の局面に向かう。
 

f:id:kinema-ya:20210228165608j:plain

アムロを認め、爽やかに去りゆくジオンの青年たち
 
なんてドラマだよ!こんなの今のアニメでもやってねーよ!
 
結果的に、この時点でアムロが戦士として成長していなかった為に、招いた事態で
リモコン爆弾だったなら、ここで戦死ですよね。
 
本当に良くできた『戦争物』だと思います。
 
こんなエピソードがこのあとも出てくるのではと思うと間違いなく、
 
テレビ版ガンダム、未見なら必見です。
って、どんだけ遅れて言うてるねん。。笑