キネマ屋

日々の記録、趣味にまつわる思いを書き綴りたいと思います。

ダンバイン完走メモ

富野由悠季監督の生み出したバイストンウェル物語の原点

聖戦士ダンバイン 』 

f:id:kinema-ya:20210221233918j:plain

 

全49話勢いにまかせて1週間と少しで見終えてしまいました。

 

個人的には中だるみせずに、局地戦が続く中でも少しづつ成長していくキャラクター同士のドラマが熱かったです。

 

オーラバトラーの戦いについては少し飽きはきますが。。。

終盤の戦艦同士の駆け引きが熱かった。派手な主砲とかがないのが富野アニメっぽくて、簡単には勝負はつかない。

 

そこはさすがに長い話なので、力が暴走する「ハイパー化」のギミックで盛り上がりがあるので楽しめました。

 

ファンタジーの世界だけど中世のヨーロッパ的な背景で話は進んで場面転換とかないのかと思えば、そこはファンタジー、妖精の世界に行ったり、クリスタルの森があったり、飽きさせない。

 

さすがです、監督!

 

ファンタジーだけではなく、現実世界(作中は地上界という)にも物語は移り、物語終盤はパリは炎上、東京渋谷は壊滅、バイストンウェルから現れた巨大な戦艦を落とそうと核ミサイルが飛び交うなどとてもハードな流れに。

 

ここもさすがだぜ、子供向けアニメであっても容赦ない・・・・

 

主人公ショウ・ザマをはじめ味方の船ゼラーナのクルー達、長時間見ていて愛着がすごくわく良いやつばかり。

 

小さい妖精チャムはとにかく可愛く、癒しの存在。

 

富野アニメには必ずこのポジションがいる。

ガンダムのハロ。キングゲイナーでのアナ姫。Gレコでのノベル。

 

最後は全滅エンドだと知ってはいたが、きちんと見ていくと、とんでもない!

悲しい幕引きではなく、地上界に来てしまった異世界の存在をバイストンウェルへ転生させる、帰る物語だと私は納得しました。

 

むしろ、清々しい幕引きだと感じれました。

 

男臭い敵の騎士、バーン・バニングス。こいつは良い。

ショウに挑み続けては負けて、地位も転落、地上界に来てもやられて海をさまよい助けられた漁船?で男泣き。。

 

頑張れバーン、でも主人公たちには勝ってくれるなよと見ててハラハラできましたね。

 

ダンバイン、とても楽しめました。長編は一気見が良い!

 

個人的にはゼラーナ艦長のニー・ギブンとキーン・キッスの関係性がめちゃくちゃ良かった。幸せを願うキャラクター、ニーも最後はキーンの名前を言ってるのが報われた思いになりました。

 

アニメと平行して、富野監督が書いた長編小説「リーンの翼」も読み進めています。こちらは、血生臭く、エロティックで読み応えがある。後半はアニメ「リーンの翼」と繋がるらしいので先は長いが楽しみたいと思います。