キネマ屋

日々の記録、趣味にまつわる思いを書き綴りたいと思います。

Gのレコンギスタとガンダムの違い

f:id:kinema-ya:20210306161806p:plain

Gレコは再評価される、必ず。

 

よくGレコは分かりづらい、感情移入できない、なぜ闘っているのか分からないといった意見をリアルタイムで視聴していた時、そして今でもよく目にします。

 

私は初めてリアルタイムで富野作品にがっつり向き合えたのがGレコでした。

それは毎週、テレビにかぶりついて視聴。

リアルタイムの時も毎話見た後は??だらけで次の週まで4回は見直したぐらいでした。(このことを考えると確かに分かりづらいのか)

でも、用語がわからなかったり、単純に話が面白くて何度も味わう意味で見返していたきがします。

 

視聴後にTwitterでの考察に加わるのも楽しかった。

Gレコは、主人公が船に乗り仲間たちと宇宙の果てまで旅する話。

その冒険の先に何が見つかるのか、そこにワクワクさせてくれる、子供に刺さる内容だと思っていました。

 

ガンダム=戦争』というイメージが特になかったから冒険物として楽しめたとも思います。

 

Gレコに拒否反応を示している人には、ガンダムは戦争ものだという思考回路が根付いてる気はします。たしかに私が1番好きなシリーズは∀ガンダム、戦いよりもドラマが大好きなんです。

戦いはそこまで求めてない、でも、ああいった兵器の必然性を考えると勢力の衝突は起こる。

 

話をGレコに戻すと。

 

戦争ではなく、冒険物語、現実に地続きでもある宇宙進出を現実味をもって見れない大人には響きづらかったのか。社会に出て、どこか閉塞感を抱える世代には見てても気分が乗らないのかもしれない。

 

子供には壁がなく、宇宙という好奇心をくすぐる世界が広がる。

 

このモデルは、幼少期から宇宙に憧れた富野監督自身と重なる気がします。あるいは昔の自分に向かってメッセージを送るような気分なのかもしれないと思える。

 

 

宇宙進出は近年ベンチャー企業や、宇宙エレベーター協会といったものが真剣に取り組んでいる。が、それ自体が、本当は危険ではないか、というのが監督のメッセージ。これはいろんなインタビューでも言われている。

 

だから辞めろ、というのではなくて、その問題に気づいた子供達がその解決策を思考するためのフックになっている。

 

大人はその問題に気づいても自身でどうこうできるものでないと諦めがあるだろうし、生活を立てる者として生き方が決まってしまった感がある。メッセージ性があるアニメ自体が減っている昨今では、嫌悪感を持つ可能性するあるかもしれない。

 

ゆえに監督は初めから子供をターゲットに話を作った。しかし、大人が納得する設定、世界観は作り上げた上で。ガンダム先入観を持たずに見れた人には、子供心に戻った気持ちで見れたとても幸せな骨太アニメ体験になりました。

 

 

○エネルギー論について思ったこと

 

gレコの世界では、現実にはない未知のエネルギーとしてフォトンバッテリーというマテリアルがある。これは世界共通のもので、かつ、そのエネルギーはキャピタルテリトリーという一国が独占、配給している。

 

現実的に考えればありえない支配図と思っても、この世界では人類が滅びかけた歴史があり、文明レベルも崩壊、その行く末は人類共食いまでして何とか生き延びたという過酷なバックボーンがある。

 

そこまで荒廃した歴史があれば、社会はリセットされ、一国支配のエネルギー供給もありえると思えるのは、さすがの世界設定。富野監督の手腕だと思います。

 

 

あとはその未知のエネルギーがどこで作られ、限界がいつ訪れるか。そんな根本的なことを考えない人というのは、まさに今を生きている自分のことをズバリ言われてる気がしました。

 

電気がどこで作られ、限界はあるのか、何も考えず今日もスマホの充電をコンセントから行なっている。福島の原発、それが作ってきたエネルギーもあっただろうに、事故が起こるまで存在を知りもしなかったのはなんて危険な事か。。。。

 

あまりにも経済、政治に興味を持たずのうのうと生きてきたのか、確かに考え出すと辛くなるアニメ作品です。

 

しかし、そのきっかけをくれたのも確かです。

エンターテイメントしていて面白いストーリーもあって、現実に身に迫る問題提示もある、それがGレコだと思います。

 

戦う意味も、一つしかないエネルギーを奪い合っている、宇宙に住まざるを得なかった人たちが地球に戻りたがっている(なら支配下におきたいと当然反発する地球側がいる)、この2つぐらいではないのか。。なんで分かりづらいと言われるか。

 

毎週何本ものアニメが放送されてて、ながら見するのが当然。

分かりやすくしないと見向きもされないから、Gレコのように多少は世界観、支配図といったものを考えさせる要素があるから、考えずにアニメを消費してしまうようになったアニメをよく見る層に『拒否』されてしまったのか。

 

それでも子供なら、毎週いろんなアニメを見るようなこともないかもしれない。気になって引っかかれば、それだけを繰り返し見ることもあると思う。

 

間違いなく、『Gレコは未来の世代に向けて』作られた作品なんだろうなと思います。けど、そんな作品が好きだから、大人になってしまった私でも『子ども心』を持って見れば、とても元気がもらえる冒険アニメです。

 

そんなことを改めて考え、劇場版GのレコンギスタⅢを首を長くして待ち続けようと思います。

1話ごとの楽しみ。ガンダム!

見始めた『機動戦士ガンダム』!
 
テレビ放送版、、、今まで劇場版で済ましていた自分。
 
今見直す機会を持ったことに幸せを感じます。
 
多くの名エピソードが劇場版には入りきらずカットされている。
こんなエピソードもあったのかと。
 
名作は時間を飛び越えて胸に刺さる。
 
作画は荒れ放題、よくキャラクターの色間違いが頻出する。ただ、そんなことはどうでもいいくらい、ドラマが話を盛り上げる。
 
しかし、突然くるガンダムのグチャっとした作画でたまに笑います。
 
物語開始から見ていて感じるのは、シャアの人物像が固まっていたイメージ像と違うこと。クール、完璧な男、的な。
 
結構冒頭から、連邦の新兵器に対してヒヤヒヤする描写が多い。よく汗をかいて、ミスもする。
 
監督自身、シャアは完璧な人物ではなく、泥臭い一面もあって。ただ綺麗な美形ではない、と言ってました。ガンダム30周年の名古屋のイベントにて。
 
 
ホワイトベースの地球降下後。
多くのエピソードが劇場版ではカットされている。
 
ガルマの敵討ちに乗り出す、恋人イセリナ
 
ガルマを亡きものにしたモビルスーツガンダムを恨み攻撃空母ガウで特攻をかけるも不時着し、最後は銃を構えてアムロと対峙する。そして、アムロ「ガルマ様の仇」と絶叫する。
 
アムロに聞こえる位置関係と考えると、絶叫に近いと推測。
 
その後、力つき、アムロの目の前でガウから落下死する。。
 
それをアムロはただ見つめる。音もなく、崩れるように地面に激突するイセリナ。。。
 
なんてドラマを子供が見る時間帯アニメでやっていたのか。
スポンサーからすればまごうことなき子供アニメを依頼していたのですが。ドラマを忍ばせている。
 
その後、イセリナを埋葬するアムロたち。
これをきっかけにトラウマが加速するアムロ
 
 
そんなあとに訪れるエピソードが第14話「時間よ,止まれ」
 
これは傑作です。ジオン軍の兵士たち、アムロと同じ年頃の男たち数名が主役。
 
補給も少ないこのジオン兵たちが、ホワイトベースガンダムを撃破しようと作戦をだし、生身の体でガンダムに立ち向かうというあらすじ。
 

f:id:kinema-ya:20210228165514j:plain

作戦を企てるジオン兵のリーダー。目が完全にやばい。
 
しかも、驚いたのが、補給さえしっかりとされていて高性能なリモコン爆弾さえあればあっさりとガンダムパイロットであるアムロさえも亡きものにできていたからです。
 
ガンダムが単独で出撃してきたことを認めると、ジオン兵たちは一人乗りのヘリコプターのような兵器にまたがり襲いかかる。
 
アムロは、生身むき出しのジオン兵たちを見るとイセリナのこともあって攻撃をためらう。
 
それでも、盾を振り回し必死に抵抗するが、小回りのきくジオン兵たち接近されガンダムに爆弾を設置されてしまう。
 
作戦を完了したそのジオン兵たちはガンダムから離れ、時限爆弾の作動を待ちながら見物する。
少年たちが今か今かと笑いながらゲーム感覚で観戦するのは、まさに生の人間。
 
爆弾に気がついたアムロがいつ作動するか分からない爆弾を必死に取り外し作業にかかる。
しかも犠牲者を最小にするため、1人きりで。
 
遠くから眺めるジオン兵も、取り外し作業が間に合うのかと作業にかかるアムロを勇気のある奴だと認めながら観戦を続ける。補給も行き届いて仕掛けたものがリモコン爆弾なら今頃倒せていたのにと談笑しつつ。
 
結果的に取り外し作業も成功、被害の出ない場所で爆弾の爆発が上がり、
落ち着くホワイトベースの面々。
 
ここでまさかの行動。
あのジオン兵たちが民間人を装って休憩するアムロたちに車で近づいてくる。
 
勇気ある行動をとったアムロを認め、去っていく。。。
敵も本気で戦っていることを感じジオン兵の少年たちも次の局面に向かう。
 

f:id:kinema-ya:20210228165608j:plain

アムロを認め、爽やかに去りゆくジオンの青年たち
 
なんてドラマだよ!こんなの今のアニメでもやってねーよ!
 
結果的に、この時点でアムロが戦士として成長していなかった為に、招いた事態で
リモコン爆弾だったなら、ここで戦死ですよね。
 
本当に良くできた『戦争物』だと思います。
 
こんなエピソードがこのあとも出てくるのではと思うと間違いなく、
 
テレビ版ガンダム、未見なら必見です。
って、どんだけ遅れて言うてるねん。。笑

名作はいつ見てもすごい。

 
名作には、普遍的なテーマや要素が含まれていると思います。
それは、小説や歌、漫画、アニメも例外なく。
 
名作というものは、いつ触れてみても発見があって、
刺激がありますね。
 
機動戦士ガンダムは疑う余地もなく、名作。
 
ただ初めて触れたガンダムは、ただのギャグアニメでした。
 
SDガンダムという2頭身の可愛くディフォルメされた
ガンダムキャラのギャグ中心のもの。
母が子供の興味を引くものとして近くのレンタルビデオ屋で
借りてくれたものをよく見ていたそうで。
 
その後は全く忘れ、しばらくは過ごしていました。
 
そんな忘れ去っていた『ガンダム』が中学校に入学した頃、
深夜放送で1stガンダム劇場3部作が放送されていたのです。
 
偶然夜更かししていた、その夜にたまたま見かけたのです。
なんか昔見てたなぐらいの感触でしょうか。
 
生まれる10年以上前の古いアニメーション。
 
劇場版といっても作画はあまり綺麗とは思えなかった初見。
(今見ると味があって惚れ惚れしますが)
 
古い絵だなぁと、一蹴しそうになったものの、見ていて飽きない。。しかも、連夜放送の映画2作目『哀戦士編』から見始めて、
話は分からないはずなのに目が離せなかった記憶があります。
 
途中で寝てしまったか、途中から急いで録画はしたか。。深夜に経験したあれは幻だったのかと思うほどおぼろげな記憶でした。
 
ただ、学校に行くとアニメに詳しい友人が深夜放送のガンダムを見ていたらしく、「あれは夢ではなかった」と同時に「1作目って見た!?」と食いついてました。
 
運よく友人が1作目も録画していたので当然借りて。
 
そこからは、ガンダムというものの魅力にしばらくは浸りっきりになりました。
 
 
何がそんなに衝撃だったのか、
 
それはアニメと言えど、リアルに感じる『戦争描写』があったからなのか。
 
キャラクターがただ可愛い、熱血といった記号的な人物ではなく、
身近な人格に感じれた。そんなアムロやフラウボゥが戦争を生き抜いていく。
 
田舎でのんびり時間が過ぎ去る私自身にとって、
それはとてつもないインパクトを持った作品に感じました。
 
ただ、私の1stガンダム体験は昔みた劇場版3部作で完結していたのです。
 
と以後のシリーズをなぞっていきました。
 
ただ、その原点たる『ガンダム』のアニメ放送版を見ておきたいと思い買ってしまいました。
 
全43話がパッケージ2枚と省スペース、低価格、助かります。
ククルスドアンのエピソードだけ欠番らしいが、なんで?
 
ネットでも見れるものを、
手元に置いておきたい物欲に負けて収集癖も相まって。。。購入!!
 
富野マニアとしては致し方なし。
 
富野監督の記念碑的作品、心ゆくまで楽しみたいと思います!!
 
全ての始まりは『哀戦士』です。

f:id:kinema-ya:20210227121947j:plain

 
 

ダンバイン完走メモ

富野由悠季監督の生み出したバイストンウェル物語の原点

聖戦士ダンバイン 』 

f:id:kinema-ya:20210221233918j:plain

 

全49話勢いにまかせて1週間と少しで見終えてしまいました。

 

個人的には中だるみせずに、局地戦が続く中でも少しづつ成長していくキャラクター同士のドラマが熱かったです。

 

オーラバトラーの戦いについては少し飽きはきますが。。。

終盤の戦艦同士の駆け引きが熱かった。派手な主砲とかがないのが富野アニメっぽくて、簡単には勝負はつかない。

 

そこはさすがに長い話なので、力が暴走する「ハイパー化」のギミックで盛り上がりがあるので楽しめました。

 

ファンタジーの世界だけど中世のヨーロッパ的な背景で話は進んで場面転換とかないのかと思えば、そこはファンタジー、妖精の世界に行ったり、クリスタルの森があったり、飽きさせない。

 

さすがです、監督!

 

ファンタジーだけではなく、現実世界(作中は地上界という)にも物語は移り、物語終盤はパリは炎上、東京渋谷は壊滅、バイストンウェルから現れた巨大な戦艦を落とそうと核ミサイルが飛び交うなどとてもハードな流れに。

 

ここもさすがだぜ、子供向けアニメであっても容赦ない・・・・

 

主人公ショウ・ザマをはじめ味方の船ゼラーナのクルー達、長時間見ていて愛着がすごくわく良いやつばかり。

 

小さい妖精チャムはとにかく可愛く、癒しの存在。

 

富野アニメには必ずこのポジションがいる。

ガンダムのハロ。キングゲイナーでのアナ姫。Gレコでのノベル。

 

最後は全滅エンドだと知ってはいたが、きちんと見ていくと、とんでもない!

悲しい幕引きではなく、地上界に来てしまった異世界の存在をバイストンウェルへ転生させる、帰る物語だと私は納得しました。

 

むしろ、清々しい幕引きだと感じれました。

 

男臭い敵の騎士、バーン・バニングス。こいつは良い。

ショウに挑み続けては負けて、地位も転落、地上界に来てもやられて海をさまよい助けられた漁船?で男泣き。。

 

頑張れバーン、でも主人公たちには勝ってくれるなよと見ててハラハラできましたね。

 

ダンバイン、とても楽しめました。長編は一気見が良い!

 

個人的にはゼラーナ艦長のニー・ギブンとキーン・キッスの関係性がめちゃくちゃ良かった。幸せを願うキャラクター、ニーも最後はキーンの名前を言ってるのが報われた思いになりました。

 

アニメと平行して、富野監督が書いた長編小説「リーンの翼」も読み進めています。こちらは、血生臭く、エロティックで読み応えがある。後半はアニメ「リーンの翼」と繋がるらしいので先は長いが楽しみたいと思います。

 

 

ダンバインGO

 

 

バイストン・ウェルの物語を、覚えている者は幸せである。

 

聞き覚えのあるナレーションだと思うのは、私がオタクだからでしょうか。

 

と言いましても、冒頭ナレーションで始まるアニメ『聖戦士ダンバイン』をまだ未視聴だったのですが。

 

異世界転生アニメが多い昨今、少しニュアンスは違いますが『リーンの翼』という異世界ものアニメを思い出し、DVDを引っ張り出して見返していました。

 

この作品は、尊敬してやまない富野監督作品なのですが先出の『ダンバイン』と世界観を共有した物語になります。

 

「リーンの翼」公式ホームページ

 

異世界バイストンウェル」、昆虫的なルックスのメカ「オーラバトラー」、

よくわからない称号?「聖戦士」。

 

物語の展開スピードも圧倒的に早く、初めて聞く造語の数々にアニメ設定好きな私としては美味しくいただける作品でした。

 

ただ、万人受けはしないんだろうなぁという哀しさはあるのですが。。

 

とても濃い作品なので、関連書籍などを読んでズブズブに設定にハマる気質があればとても良い作品です。

 

 

前置きが長くなったのですが、リーンの翼に触発されて作品のルーツ『聖戦士ダンバイン』の視聴を始めました。

 

ガンダムを作り上げた富野監督が、劇場版ガンダムの大成功の翌年(1983年)、全49話構成で作り上げた異世界転生ファンタジー

 

当時としては珍しい異世界ファンタジーもの、昆虫型のロボットなど今ではときめく設定ですがなかなか視聴者に受け入れられるのに時間がかかったみたいですね。

 

私の体験的には異世界物に初めてハマったのは、

宮部みゆきさんの「ブレイブストーリー」か。

 

昆虫型ロボットと言えば、

小学校の時に大流行した「メダロット」でしょうか。

 

 

さて、ダンバイン本編ですが現在1〜4話を視聴。

 

主人公は日本人で、ヒロインはアメリカ人、この設定だけでも珍しい気がする。

 

ヒロインの名前 マーベル・フローズン なんて良い響き。

ビジュアルもイイ女。この表情がイカす。

f:id:kinema-ya:20210212230314j:plain

マーベル嬢

初めて触れる話だけに、出てくる造語の「?」を会話の中から「こういうことかな」と理解するのが中々緊張感があって面白い!

 

まず驚いたのが、作画めっちゃかっこいい!

人物描写がリアルタッチで、かっこいい女性がとにかく画面に映える。

 

クセが強い富野アニメの女キャラを強烈に感じますね。

 

そしてメカ描写が細かくて、ガンダム以上のクオリティを感じる。

ガンダムのヒットが予算を生んだのかな、ザブングルではリッチでないけど)

 

激しいエフェクトで画面がビカビカ光るみたいな今のトレンドとは違う、剣を持った昆虫メカがぶつかり合う地味だけど勢いで誤魔化さないアニメーターの心意気を感じる。

 

これは見応えがあるぜ。。。!!

 

まだまだ先は長いのでたっぷりと楽しめるのはなんと嬉しいことか。

 

ラストの「皆殺しの富野」という伝説は知っているのですがどう話が展開して行くのか。

 

 

私は安定の富野作品好きのようです。何度見返しても面白いし。

 

しかし、TV版イデオンは未視聴だし、ザンボット、ダイターンもまだ見てない。

 

心待ちにしているGレコ劇場版もあるのでこの先まだまだ楽しみがあると思うと幸せです。

 

富野沼がすごいのは、アニメとは別に小説も山ほどあるのがバイストンウェル作品。

 

『完全版リーンの翼』の小説もいつ読み始めるか時間の問題です。

富野由悠季という人の魅力。

富野由悠季、アニメ監督。
 
とてつもなく有名で、偉大な功績を持った人。
 
そんな方が東京で講演会を行った。
大阪から駆けつけ参加した時のメモが見つかりました。
メモ内容はさておき、少し思い出して書いていきたいと思います。
 
タイトルにある魅力。監督の場合は、発するエネルギーの濃さ。
まさに生命力の塊だなと感じました。
 
 
2014年、富野監督が15年ぶりにガンダムで新作アニメーションを制作される。その名は「Gのレコンギスタ」!
 
放送されるまであらゆる雑誌の紹介記事を読み、ワクワクしながら本放送を待ったのが懐かしいです。
 
本放送前の1-3話までをまとめた先行放送劇場版、2回見に行ったのも現在進行形だから味わえたイベントです。
 
そんなGレコ!
 
本放送当時から難解だ、主人公の感情が理解できんだと言われていましたが私は前のめりで「いや、最高だろ!」と毎週味わい尽くしてとても幸福なアニメ体験ができました。
 
しかし終わってしまうと寂しく、もっと評価されると良いのになんて心の弱ったオタクと化してしまいました。
 
そして、
 
Gレコが完結して2ヶ月ほど後だったか。
 
総監督である富野さんが東京でトークショーをされると知り。
マッハで講演会を予約!
 
ドキドキで東京へと乗り込みました。
そして始まる講演会。
御大の軽快なトーク、すでに動いているとの劇場版の話!!
本当に!?と、ハラハラして話を聴き入ってました。
頭は常時スパークです。
 
ここから実際に劇場版1が公開されるまで5年かかりましたが。。。
 
そして月日が流れて。
 
 
先日、劇場版GレコⅡ ベルリ撃進のブルーレイが発売され自宅にて鑑賞。
 
ヘッドフォンの大音量、テレビに相対する自分。
 
もう1対1で、どっぷりと見入ってました。
最高に楽しい時間でした、キャラクター心理が深堀され、
ケルベスとベルリがデレンセンの戦死にふれるところは思わず涙が滲みました。
驚きました。こんなにドラマに感情移入していたことに。
 
テレビでは劇の展開が早すぎてとにかく頭の処理が間に合わず、
楽しいけど何か勢いだけで流されてる感があったので。
 
映画館で見たときは次々に場面が変わり、ついてくのに必死だったのですが
この劇場版シリーズは自宅で見ると、しっくり来る。
頭に入りやすい。自分がバカだからか?
 
 
富野監督はもう70代後半。
そんな人が魂燃やして今も仕事をされている。
とてつもないエネルギーを持った人。
 
講演会でありがたいことにサインまでいただき、写真も撮らせていただいた。
あの時感じた底知れない人としての力、魅力。
 
見習わないといけないなと思います。
 
尊敬する方を見れる機会、お会いできるイベント、本当に貴重だと思います。生きる力をいただける。本当に。頑張ろうと思いました。

キネマ文字って知ってますか?

こんばんわ、キネマ屋です。
 
キネマ屋といタイトルですが、
キネマ文字というタイポグラフィの名称からとってます。
 
シネマの別称でもありますが。
 
どういうものかと言うと、こんな感じです。
 

f:id:kinema-ya:20200823210611j:plain
f:id:kinema-ya:20200823210607j:plain
f:id:kinema-ya:20200823210602j:plain
創作キネマ文字
 
独特の飾りが文字についた、若干読みづらい、
デザイナーの遊びがみれるようなつくり。
 
英字ではなく、日本語でしか表現できない魅力を感じます。
何か歪んだ美意識というものを感じます。
 
一説には、大正時代に流行したスタイルで新聞などの
映画広告(タイトルだけが羅列されていたような広告)で
よく使用されたとここと。
 
なぜ、こんなにも独特な装飾だったかというと。
 
先に書いた新聞広告欄で、目立つ必要があったからです。
より派手に、よく目立つ、インパクト、
現在でもよくデザイナーがクライアントから言われる文句です。
 
そんな状況で生み出された苦心の結晶(私の感情入ってます)、
それが優雅でおしゃれでうっとりしてしまう。
 
なかなか現代では拝見することはないかもしれません。
 
読みづらいですから。。。。。
 
前に「カツベン」という映画のチラシでキネマ文字を見かけて
いいなぁと胸が熱くなりました。映画は見に行けませんでしたが。
 

f:id:kinema-ya:20200823211117j:plain

映画チラシの抜粋
 
タイトル横の「痛快活劇」や「監督」の文字なんかいいですね。
だいぶ読める形に制作されてますが。 
 
この、「キネマ文字」文化を勝手に引き継ぎたく、
勝手に、更新は遅いですが細々と制作を続けています・・・
 

kinema.moji(instagram)

 
ご興味ありましたら、、、、
のぞいてみてください。よろしくお願いします。
更新できてない、、、、ですが、
 
そんな私は、文字についての書籍が好きで日本の創り文字について関心があります。
 
「現代図案文字大集成」なんかは文庫サイズなので、
カバンにこれ一冊入れて純喫茶でうっとり読むなんてことをやってました。
新装復刻版 現代図案文字大集成 (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)

新装復刻版 現代図案文字大集成 (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)

  • 作者:辻 克己
  • 発売日: 2014/11/05
  • メディア: ペーパーバック
 

 

これは最近発売された本。まだ未購入、よく立ち読みはする(笑

近々買いたいと思います。 

大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪

大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪

  • 作者:橋爪節也
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

こんな風に一定数のレトロ文字オタク、愛好家、フェチは存在するのだと

新しい本が出るたび再確認できるのは幸せです。

私も制作再開して、自分で自分を幸せにしたいと思います。

 

ではまた。